リーチでさらに強くなる! 『最強麻雀 リーチの絶対感覚』 村上淳(著)
2010年度に、「日本オープン」「最高位戦クラシック」「最高位戦」の主要3タイトルを独占し、三冠王と呼ばれた村上淳プロの戦術書『最強麻雀 リーチの絶対感覚』をご紹介します~。
2012年3月に発売されたばかりの話題書なので、書店で見かけた人も多いのではないでしょうか?
▼ 内容紹介(Amazonより)
村上淳が「リーチ」をアツく語る!!
実力派デジタル雀士として最高位戦リーグを最短でAリーグまで駆け上がり、2010年タイトル三冠を達成、現在はテレビ等で大活躍中の村上淳プロ待望の麻雀戦術本です。 今回は村上プロの麻雀の骨子であり、テレビではその発声の良さでも有名な「リーチ」について徹底的に解説しています。 リーチをするかどうか、この判断が麻雀の勝敗を左右するといっても過言ではありません。
本書では三冠王のリーチの判断基準、リーチにまつわるテクニックをタイトル戦における具体例などを交えて分かりやすく説明しています。 やっぱり麻雀はメンゼンでリーチ!このシンプルな戦略の重要性、優秀性が本書で分かるはずです。
▼ 目次
- まえがき
- 第1章 村上淳の基本戦術
- 第2章 実戦のリーチ判断
- 第3章 タイトル戦決勝のリーチ判断
- 第4章 リーチにまつわるテクニック
- 第5章 麻雀バカはバカのまま
- 第6章 3冠王への道
- 付録・牌符の楽しみ方
- あとがき
丸ごと一冊リーチ本であると共に、「読みについて」「麻雀プロに関するコラム」 「牌符について」など、麻雀ファンが楽しめる内容も多いです。
▼ 村上プロ基本戦術
第1章で村上プロの基本戦術として、次の3つが紹介されています。
① 基本、鳴かない
② 基本、門前でテンパイしたらリーチ!
③ 基本、放縦しない
「② 基本、門前でテンパイしたらリーチ!」というと、なんでもかんでもリーチなの?という感じがしますが、村上プロは「悪い待ちでしかもリーチのみはタブー」としているとの事。その為に、リーチのみにならない為の、「手作り・構え方」も紹介されていて参考になります。
「リーチ判断・ダマにすべき局面」「リーチのメリット・デメリット」「ハイテイずらし」など、いろいろなリーチ戦術が学べることはもちろんですが、全体を通じて、「自分なりのフォームを作る」「結果論に惑わされない」ことの大事さが伝わってくる内容でした。
▼ 麻雀プロの世界に飛びこんで15年
本書、『最強麻雀 リーチの絶対感覚』の、まえがきは次の文章で始まるんですが、
プロになったばかりの頃から、「いつかは自分の麻雀戦術書を世の中に発表してみたい!」という想いがありました。麻雀プロの世界に飛び込んで15年、ようやくその夢が叶おうとしています。
いやぁ、15年は長いですよね。本文やコラムには、ときおりアツイ言葉があり、「ようやく実績が作れたので、発言できる」という感じが伝わってきました(プロ入り14年目で初タイトルですから、甘くない世界ですね)。なお、リーチ戦術だけでなく、「読みの鋭さ」が本書からも伝わってきたので、次回作は個人的には丸ごと1冊「読み」の本を期待したいと感じました。
▼ 第35期最高位決定戦 DVDも発売中
以前、DVDのレビューもさせて頂きましたが、村上プロは対局時の「姿勢が良い」「発声が良い」のも特徴です。サンプル動画も見れるので、去年の記事もぜひチェックしてみて下さい~。