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第16回. [本章 第1章] ~ 麻雀「プロ」の創生、共生、新生 ~⑯(バビィの新・「プロ論」)
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[更新日:2024/07/30、公開日:2017/06/01]
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月刊「麻雀界」で連載されていた、バビィの新・「プロ論」。以下、「2017年5月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)
▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼
映像新時代を迎えた麻雀界
15ヶ月の長きに渡り書き綴ってきた「序章」も終了。今回から「本論」です。思えば5年前、最初のプロ論を書き始めた頃は、
――麻雀は「打つゲーム」から「見るゲーム」へと変革している、そこに新たなマーケットを開拓しなければならない。
といったことを軸に、論を展開していきました。
活字から映像の世界へとステージの変わり目を迎えつつあった当時のプロ麻雀界。当然ながら麻雀プロの「プロ意識」も変わる必要があると提言していたのです。
あれから5年、プロ麻雀界を取り巻く環境は、予想をはるかに超える変化を見せました。
きっかけは梶本琢程プロがメインの「梶やんチャンネル」でしょうか。ニコ生のチャンネル番組だった「梶やんチャンネル」が有料化に踏み切ったのです。
続けて「麻雀スリアロチャンネル」も有料化。さらに「日本プロ麻雀チャンネル」「麻雀最強戦チャンネル」も有料化となり、いつの間にかニコ生の麻雀配信番組は、どこもお金を支払わなければ視聴できない媒体へと変貌していたのであります。
正直、その事態に僕は驚きを隠せませんでした。いつかはそういう(有料化)時代が来るとは見ていましたが、まさかこんなに早く訪れるとは予想もできなかったのです。
おそらく、僕が旧い(ふるい)体質なのか、人様からお金を戴く以上は、それ相応のクオリティにしなければいけないという考えがあったからだと思われます。
具体的には、制作(プロデューサー、ディレクター、脚本etc.)技術(カメラ、照明、音声、音効etc.)美術(大道具、小道具、メイクetc.)はもちろん、MC陣(司会進行、実況解説etc.)もその道のプロ、即ち「職人」さんたちを揃えるということです。
そうしなければ、とても人様からお金を戴けない、そんな固定観念に縛られていたのかもしれません(※麻雀最強戦は「職人」仕様)。
しかし実際は、ニコ生という新しい映像媒体、配信&映像技術の飛躍的進歩、制作者側の企画力や熱意などがあって、どのチャンネルも会員が集まり、順風満帆(?)なスタートを切ったのであります。
僕の「固定観念」はあっさり否定されました。
同時に、麻雀番組は優良な映像コンテンツになり得る、ということを内外に知らしめる事態になったわけです。その結果、何が起きたか。
各テレビ局が、麻雀コンテンツに触手を伸ばしてきたのです。
テレビ局の麻雀番組といえば、バラエティ系ではフジテレビの「芸能界麻雀最強位決定戦 THEわれめDEポン」、プロの対局ではMONDOTVの「MONDO麻雀プロリーグ」が草分け的存在でした。
どちらも20年以上の歴史を誇る老舗番組。あとに続くのがエンタメ~テレぐらいで、他はいくつかのテレビ局で麻雀番組が制作されたりしましたが、だいたいが単発で終わるか長く続くことはなかった。
しかし、ニコ生有料化の成功(?)が呼び水となったか、それとも麻雀映像コンテンツが時代のニーズだったのか、一気に麻雀番組が増えたのです。
[テレビ局]
■フジテレビ
「芸能界麻雀最強位決定戦 THEわれめDEポン」
「麻雀最極決定戦!サバイバルバトル 極雀」他
■TBS
「NMB48 須藤凜々花の麻雀ガチバトル!りりぽんのトップ目とったんで!」
■テレビ朝日
「麻雀オールスター」
「女流雀士 プロアマNo1決定戦 てんパイクイーン」他
■日本テレビ
「妻にはショナイで!麻雀でキメたい!」
「妻にはショナイで!杯 最強美人プロ雀士しばられヴィーナス決定戦」
[CS]
■MONDOTV
「MONDO麻雀プロリーグ」他
■エンタメ~テレ
「天空麻雀」他
■V☆パラダイス
「八局麻雀」他
[ニコ生]
■麻雀スリアロチャンネル
「四神降臨」「麻雀の鉄人」他
■日本プロ麻雀連盟チャンネル
「鳳凰戦」「女流桜花」他
[ネットテレビ]
■AbemaTV
「フリースタイル雀ジョン」「RTDマンスリーリーグ」他
特に注目すべきは、新時代のメディアである「AbemaTV」です。
AbemaTVの登場は、麻雀プロ業界に大きな衝撃をもたらせました。
(つづく)
▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲
▼ 上記は、月刊「麻雀界」2017年5月1日発売号に掲載された内容です。