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麻雀 BATTLE ROYAL出場! 勝間和代さんインタビュー
2014/11/9に生放送された、MONDO TV「麻雀 BATTLE ROYAL(バトルロイヤル)」。出場者の経済評論家・勝間和代さんに特別インタビューさせて頂きました。「対戦前の意気込み」「麻雀の面白さ」などのお話を伺っています。
[追記] 『麻雀BATTLE ROYAL 2015』として、6月3日にDVD発売&レンタル開始予定です!
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※ 今回、新聞記者さん等を含めて、複数人の合同インタビュー形式でしたが、以下、インタビュアーは共通で「 ―――」。以下、勝間和代さんは [★勝間] と表記します。放送前のインタビューで、対局結果のネタバレはありません。
モト冬樹さん、やくみつるさん、堀江貴文さんと同じチーム
――― バトルロイヤルチームとして出場される訳ですが、同じチームの方と、一緒に麻雀をやった事はありますか?
[★勝間] クイズ番組などの収録でお会いした時に、麻雀の話しはしてますが、まだ、一緒に打った事はないです。
4半荘勝負のチーム戦。勝間さんは副将として3戦目に登場します。
※ 勝間さんと堀江さん(ホリエモン)は共著本を出版された事も。なお、堀江さんは、近代麻雀コミックスで『ホリエ戦記 ホリエモン闘牌録』という漫画にもなってます。
――― 副将という事で、チームの点数状況によっては大変ですよね。団体戦の経験はありますか?
[★勝間] 団体戦はやったことは無いですね。条件を考えると、ゆがみますよね。どこまでゆがませても大丈夫か、難しいですよね。
同じように、私、実はドラってあんまり好きじゃないんですよ。ドラを持った瞬間に配効率がゆがむので。ドラを持った時は、配効率のゆがみと、ドラを持つメリットのバランスから考えてます。
対戦するプロについて
――― 副将戦の対戦相手の印象についてはどうですか?
[★勝間] めちゃめちゃ強いですよ、この三人は! まっとうに勝負したら勝てる訳ないんだけど、でもだからと言って奇をてらっても、ますます負けるので、まっすぐ行くしか無いと。
――― 同卓したことはありますか?
[★勝間] 同卓した事はないですね。二階堂亜樹プロは本当、振り込まないですよね。ギリギリまで我慢して、ちゃんとアガるべき時アガって。佐々木寿人プロについては、『ヒサトノート』を読んでますよ。前原プロは、MONDOの対局をよく観てます。皆さん本当に強いですね。
――― チームで半荘4回。各自、半荘1回ですけど普段と打ち方を変えるような事はありますか?
[★勝間] 私は、たぶん変えないと思います。自分が慣れ親しんでいるやり方を変えると訳分かんなくなっちゃうので。違うやり方をした時に失敗した時が、後悔が大きいですから。
――― 作戦は練ってらっしゃいますか?
[★勝間] いい配牌をもらったら、純粋にリャンメンリーチをひたすらかける事しか考えてないですよ。リャンメンリーチは、彼らが振りこまなくても私がひたすらツモれば良いだけなんで。
最低8回配牌もらいますから、8回全部ノーチャンスということは無いと思ってます。
勝間さんの予想通り、全局ノーチャンスという事は無く、好配牌の局もありました。そして、オーラスに最大のドラマが!
対局を見守る実況・解説席では、ホリエモンの辛口コメントも話題になりました。
現在、プロに教わって上達中
――― プロにも教わっているそうですね。
[★勝間] 今は、プロの方にオリ順を習ってるんですが、「いかに配牌が悪い時に、被害を最小限に食い止めるか」というところが一番勉強になってます。オリる時も、一牌ずつ切る牌の優先順位を気を付けてます。確率と牌の価値と、相手の手牌によって優先順位は決まってますから。
私は、「配牌で13巡終わってる」と思ってるんですね。配牌含めて31巡だと思ってるんで、10巡目でリャンシャンテンだとオリを意識しますね。統計でハッキリ出てるんですけど、麻雀で強い人と弱い人の差は、アガリ率じゃなくて「振り込み率」なんですよ。
――― チャンタが好きな人とか、タンヤオが好きな人などがいると思うんですが、そういうのは意識するんですか?
[★勝間] そういうのは全く無視して、統計通りにオリます。なぜかと言うと、分からないからです。分かる情報と分からない情報を切り分けて、「分かる情報しか気にしない」という事です。
私は、基本的に捨て牌読みはしません。どうしても手詰まった時には、死ぬ気で読みますけども、手詰まりしない限りは読まないです。
――― 勝間さんは、ネット麻雀だと牌譜をチェックされるそうですね。
[★勝間] はい。特に反省するのは「振り込み時」ですね。リーチ後の振り込みは、私は全く気にしないんですけど、テンパイもしてないのに振り込んだ時の反省を毎回しています。
満貫とか跳満はってる時の振り込みは気にしないんですよ。振り込んじゃいけない時の、明らかに収支がおかしい時の「振り込みの原因」を把握してますね。
ネット麻雀だと、iPadでも打てるようになった「Maru-Jan」や、「天鳳(てんほう)」をやる事が多いですね。天鳳は、特上卓でも勝てるようになったきたので、今、鳳凰卓を目指してます。
――― 普段、手牌をみて、目指すものはなんですか?
[★勝間] 「得点マイナス失点を最大にする」事です。もし、得点が出来そうにない手牌だったら、失点をゼロにすることを心掛けると。最悪一人ノーテンのマイナス3,000点ですね。
高くなりそうに無い手牌の時に、喰いタンや役牌のみで1,000点でアガっちゃうこともその中に含まれます。振り込み防止の為にアガってるイメージです。
――― 基本となる点数は、25,000点とか、30,000点を意識するんですか?
[★勝間] 意識するのは「相手との点差」ですね。自分の順位が何位かっていう。押し引きに影響しますから。
ちなみに、麻雀を上達したい方が実践すべきは、ひたすら「押し引きの練習」だと思います。「自分の平均順位を上げる」事を意識する良いですね。
流れは全く無視。確率・統計重視!
――― 確率・統計重視の勝間さんですが、麻雀の流れについてはどう思いますか?
[★勝間] 流れは全く無視してます。なんですか流れって(笑)
――― プロでも土田浩翔プロなど、流れを語る方は多いですよね。
[★勝間] 土田プロと話しをしてると、彼は確率を理解してるんですよ。充分に確率を理解した上で、「エンターティメントとして流れ論を語ってる」と私は理解しています。確率を無視してたらプロにはなれないですよ。
――― 運とかツキとかは介在しないんですか?
[★勝間] バラツキは介在します。ただ、それを運と呼んでいるだけです。10局ぐらい、バラツキが偏るのは統計的にあり得るので。ただ100局は続かないです。私は、100局打ったときに勝つ麻雀を目指してます。
勝間さんの確率に対する考え方をもっと知りたい方は、2014年8月に発売された『人生確率論のススメ』をぜひチェックしてみて下さい。P160~P165には、「麻雀で学ぶ人生の確率計算」というコラムも掲載されています。
麻雀の面白さとは
――― 勝間さんは、いろいろなゲーム好きとの事ですが、麻雀の面白さはどんな所に感じますか?
[★勝間] 「運と実力のバランスが面白い」ゲームだなと思ってます。50~100半荘やると、運が3割・実力が7割だと思います。1000半荘やると、おそらく実力が10割です。
――― その辺りの運のバラつきがあるぐらいが、面白いという事ですかね。
[★勝間] そうですね。常に勝っちゃうと飽きちゃうと思うんですよ。逆に、常に負けちゃうと嫌になっちゃうと思います。
後は、勝つためには「自己コントロール」が大事ですよね。負けちゃう時は、本来、統計的にやっちゃいけない事をやってる時ですから。例えば、安いのに10巡目に親リーチに追っかけるなどをやってるとダメですね。
――― 麻雀をやってて一番嬉しい瞬間はどんな時ですか?
[★勝間] 「ヤバイな」と思って、相手のアタリ牌を抑えた時が一番嬉しいです(笑) リーチは当然テンパイが分かりますけど、1フーロとか2フーロとか、あるいはダマなんだけど「これたぶん当たるだろうな」って抑えた牌が、相手のアタリ牌だった時が嬉しいですね。
――― 競技麻雀のプロの方と接してみて、どういう印象を持ちましたか?
[★勝間] 将棋のプロの方も知り合いにいるんですけど、「将棋棋士に似てるな」という印象ですね。麻雀プロも強い方は、四六時中麻雀の事を考えてるといいますし、一歩でも二歩でも先に行くように、すごく勉強されてますよね。
私も、来年最高位戦のプロ試験を受ける予定です。「麻雀 BATTLE ROYAL」では、自分らしい麻雀を打ちたいと思いますので、皆さん良かったらご覧ください!
※ 麻雀バトルロイヤルは「MONDO TV」でも年末年始に再放送予定です。また、2015年にDVD化されると思いますので、ぜひご覧ください! 最後にプロチームの出場選手をご紹介します。
▼ 若手男性プロを中心とした「モンド杯チーム」は・・・
写真左から、村上淳プロ、佐々木寿人プロ、山井弘プロ、滝沢和典プロの4名。
▼ 若手女流プロを中心とした「女流モンド杯チーム」は・・・
二階堂瑠美プロ、二階堂亜樹プロ、高宮まりプロ、魚谷侑未プロの4名。
▼ ベテランプロを中心とした「名人戦チーム」は・・・
新津潔プロ、前原雄大プロ、小島武夫プロ、森山茂和プロの4名です。
▼ 今回のアシスタントは、日向藍子プロ。出場者へのきわどいインタビューも見どころです。
▼ 生放送では、バトルロイヤル給湯室というトークコーナーもありました。黒沢咲プロ、宮内こずえプロ、和泉由希子プロの貴重なOL姿も!
※ 今回は、チーム優勝以外に、最も活躍した個人にMVP賞が贈られました。MVPの行方も、ぜひご注目下さい!
※ なお、昨年度の麻雀 BATTLE ROYALについては、以下の特集コーナーをご覧ください。既にDVD化もされています。
>> 麻雀 BATTLE ROYAL 2014(バトルロイヤル) 特集コーナー
※ 2014年10月にも、勝間さんのインタビュー記事を公開しています。「本格的に麻雀をはじめたきっかけ」「オススメ麻雀本」などは、別ページの記事をご覧下さい。
>> 勝間勝代さんインタビュー(女流モンド杯・準決勝ゲスト解説)