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第12回女流モンド杯(14/15)決勝進出者まとめ
注意:このページは、準決勝結果のネタバレを含みます ので、準決勝をまだご覧になってない方はご注意ください。このページに決勝の結果ネタバレはありません。(※ 関連:準決勝進出者のまとめ記事)
※ 第12回女流モンド杯(14/15) コーナートップへ戻る
決勝第1戦 2014/10/21 (火) 23:00 ~ 24:30
決勝第2戦 2014/10/28 (火) 23:00 ~ 24:30
(後日、再放送あり)
・・・以下、予選1位の選手から、決勝進出者4名 をご紹介いたします。ページ下にて、土屋アナ&梶本プロへのインタビューも掲載しています。
準決勝1位: 魚谷 侑未(うおたに ゆうみ) / 日本プロ麻雀連盟
予選・準決勝合計 +99.3(対局順の成績 「2位 +1.2」「3位 -32.2」「1位 +58.8」「2位 +5.6」「準決勝B卓1位 +65.9」)
※ 決勝に臨む直前に、土屋アナへ語ったコメント抜粋。(決勝第1戦放送より。以下同様)
――― (土屋アナ) まずは、トータルトップという事になりました、魚谷侑未プロです。決勝進出おめでとうございます。
ありがとうございます。
――― (土屋アナ) 前回は、準決勝で敗れて決勝進出なりませんでした。今年はこの決勝の舞台に帰ってきましたね。
そうですね、はい。また優勝したいですね。
――― (土屋アナ) 勝てば2年ぶり2度目の優勝ですが、この初戦「どういう風に戦いたい」とかってありますか?
やっぱりラスを引くと結構2回戦目が厳しくなってしまうので、もし苦しい展開でもなんとか離されないように、ついて行きたいなと思います!
準決勝2位: 二階堂 亜樹(にかいどう あき) / 日本プロ麻雀連盟
予選・準決勝合計 +78.0(対局順の成績 「4位 -38.2」「2位 +6.3」「1位 +40.9」「2位 +10.8」「準決勝A卓1位 +58.2」)
――― (土屋アナ) 予選・準決勝トータルの成績、第2位という事になりました。ママになって復帰のこの最初のシリーズで決勝卓進出を決めました、二階堂亜樹プロです。おめでとうございます。
ありがとうございます。
――― (土屋アナ) 道中、苦しかったですね。
そうですね、予選の最初の方が凄い苦しかったんですけど、どんどん良くなってたんで、そのままの勢いで決勝「いい感じに行けたらな」と思いますけども。
――― (土屋アナ) 準決勝、見ている我々の方が「これはちょっと厳しいかな」と思った最後の場面。ソーズで完全に捕まってるところからの一発ツモ。どうでした?
あれはでもやっぱ69ソー待ちになったら、結構感触あったんで。それを拾えて良かったなと思いますね。
――― (土屋アナ) そして、迎えたこの決勝戦の舞台。どういう風に戦いますか?
まずやっぱ基本的には丁寧に打ちたいんですけれども、2回勝負で1回目大きいマイナス引いちゃうと、相当ツラくなっちゃんうんで。ただ、私、前1回目トップ取って優勝できなかったていうのがあるんで・・・。
第何回かな、忘れちゃいましたけど(笑) そのイメージもあるんで。あと基本的に追いかける方が得意なんで、2着・3着あたりでなんかこう「トップと離れないようにみたいな、展開になるといいなぁ」みたいな感じですね。
――― (土屋アナ) 過去、何度も優勝のチャンスはありましたけども、あと一歩、届かなかったこのタイトル。期待してますんで。
はい、頑張ります!
準決勝3位: 高宮 まり(たかみや まり) / 日本プロ麻雀連盟
予選・準決勝合計 +64.2(対局順の成績 「2位 +13.4」「1位 +43.9」「4位 -41.3」「1位 +43.8」「準決勝A卓2位 +4.4」)
――― (土屋アナ) 続きまして、第3位という事になりましたね。今大会はディフェンディングチャンピオンという事になります。高宮まりプロです。2年連続決勝進出おめでとうございます。
ありがとうございます。
――― (土屋アナ) 前回と比べて、今年は何か違うところはありますか?
今年ですか? 去年はもう何て言うんですか、なんか「夢中のまんま」という感じだったんですけど。今年は多少慣れもあるので、それで逆にこう「引き気味にならないように」気を付けたいなと思ってます。
――― (土屋アナ) このメンバーによる決勝戦なんですが、「こんな風に戦いたい」とか言うのはありますか?
そうですね、あの皆さんそんなに攻撃的っていうイメージがある訳じゃ無いんですけど、ただ「自分も行かないと置いてかれちゃうだろうな」と思ってるので、平均値が高いと思うので、私も突進できるように全力で攻めたいと思います(笑)
準決勝4位: 水城 恵利(みずき えり)/ 日本プロ麻雀協会
予選・準決勝合計 +41.8(対局順の成績 「1位 +53.8」「4位 -47.2」「2位 +10.4」「1位 +47.2」「準決勝B卓3位 -22.4」)
――― (土屋アナ) そして、最後4番目のイスをゲットという事になりましたね。水城恵利プロです。決勝進出おめでとうございます。
ありがとうございます。
――― (土屋アナ) 準決勝B卓は、最後しびれましたね。
そうですね、結構厳しかったんですけど。やっぱ、三色のあの1000点があがれて凄い良かったです。
――― (土屋アナ) 予選は1位で通過しました。そして、準決勝は苦しんでの決勝進出。迎えたこの決勝戦、どういう風に戦いますか?
私はもう挑戦者の立場なんで、思い切ってやるだけです。トップを目指して頑張ります!
・・・上記4名が出場する決勝は、これまでの得点がリセットされ「2半荘」勝負。優勝するのは、どのプロになるでしょうか!?
なお、準決勝終了時の最終結果は以下の通りです。残念ながら、下位4名(和久津晶プロ・愛内よしえプロ・二階堂瑠美プロ・和泉由希子プロ)は準決勝敗退となりました。
土屋和彦アナ&梶本琢程プロ インタビュー
決勝戦が始まる直前に、女流モンド杯の実況・解説を、第1回から全て担当されているお二人にお話を伺いました。こちらもぜひご覧下さい!
※ 以下、土屋和彦アナ: [★土屋アナ]、梶本琢程プロ: [●梶本プロ] と表記します。
――― 今回の決勝進出メンバーの印象について、1位の選手から順番に伺いたいんですけども、まずトップ通過の 魚谷侑未 プロについてどういう印象をお持ちですか?
[●梶本プロ] まぁ、やっぱり「力が一枚違う」って感じがしますね。麻雀なんでそんなにハッキリ数字にはでないですけど。やっぱり打ってる牌の、納得感というか。一打一打正確なところっていうのは「隙がない感じ」がするんですよね。
皆どっかに隙があったりするんですけど。攻撃にせよ、守備にせよ。打点力もあるし、フットワークも軽いしっていう。
[★土屋アナ] 僕なんかは素人なんで、プロのあいだの力関係が、今ひとつよく分からないところがあったんですけど、「やっぱり魚谷はうまいよね」って言うのを聞いた上で見てみると・・・
「なるほど、こういう事を言ってるんだな」っていうのが。例えばね、セオリー的に「役が確定する字牌から鳴きましょう」みたいなだけじゃなくて、7マンから鳴いたり。「それでいいの?」っていうのが、ちゃんと最後は形になっている。
まぁ「最終形も見えてるんだろうなぁ」っていう。そのあたり、メンゼン派がウリの雀士はたくさんいるけども、「鳴きを絡めてくる」っていうのが一番特徴的じゃないですかね。
――― なるほど。続いて、2位通過の 二階堂亜樹 プロについてはいかがですか?
[●梶本プロ] 技術力は、僕からみたら特になにか不満や「ここがダメだろうな」というところも全く無いし、安定感は増して来てるんですが。基本的にこの女流モンドでは、なんかね、勝利の女神になかなか振り向かれないというか。
今回決勝に勝ち上がる過程の中で・・・。過去の予選だと、直前で涼崎に四暗刻ツモられたりとか、予選5位で残れないケースもあって。今回は生き残ったので、運の意味を含めて、僕は一番押すのはアキちゃんですね。
[★土屋アナ] 予選をみてるとね、印象としてはもう「配牌が悪い」ですよね。とにかく配牌選手権ワーストじゃないですかね。そんな中、こう我慢しながら進めていって、予選のラストでね、たった一回のツモで高めの9ソーをひきあがるっていう、本当に華があるところを魅せてくれたんで、決勝も大いに期待というところと・・・。
やっぱり女子プロが出始めた頃の第一人者であったアキ・ルミも、ベテランと言われるような年代に入ってきて、次から次へと若い女流雀士が出てくる中でね。いままでのプレースタイルを継承しながらも、そんな人達に負けない何かをつくってく、ちょうど今、過渡期にあるような気がして、なにかその辺の「違う部分も魅せてくれるんじゃないか」っていう期待はありますよね。
――― 今回の決勝メンバーで、亜樹プロが最年長なんですよね。
[★土屋アナ] もう信じられないですよっ!
[●梶本プロ] それを聞いた時に、一番時代の流れを感じましたね。
――― 続いて、3位通過・前回王者の 高宮まり プロについてはいかがですか?
[★土屋アナ] 高宮はやっぱり、なんか「必ずどっかで見せ場をつくる」というか。「すげぇー」っていうのを、必ず1回以上やってきますよね。なんか今回イマイチだねぇっていうところがあっても、絶対そのまま終わらない。
もちろん全部見せ場をつくって、全部アガりたいでしょうけど、そうはいかないところをですね。苦しいところでも、凄く華があって、TVマッチに向いてるというか、実況アナとしてはこういう人が入ってくれるとメリハリをつけて、盛り上げやすいですねぇ。
高宮のどういうところが強いのかっていうのは、正直言って分かんないです。だけどやっぱり、こういう人がいて、時には「感情が牌の先に出てしまう」っていう様なところが、素人的には良いです!
――― 高宮プロの「どういうところが強いのか?」っていうのは梶本さんから見てどうですか?
[●梶本プロ] やっぱり「意志の強さ」というか、高い手の時も怖がらないところ。得点持ったり、何着以上でオッケーとかって条件かかってる時って、打牌に影響を与えてしまうというか、打牌が曲がってしまって押し切れない人も多い中、彼女は荒削りながらも、前に出て、それが今、いい結果に結びついているので。とりあえず、その調子でいいと思うし。
去年、女流モンド獲ってから一年間他の対局を観てきても、めちゃくちゃ強い印象があるんで。去年、勝ってまた伸びた。でも、やっぱり王座戦ではキャリアの浅さが出たというか。まだ「穴も多い打ち手」なんで、そこがね今後は課題になるんでしょうが。
行きっぷりの良さとか、揺れないというか、そういった所は今のままでいいんじゃないかなという気がしますけどね。今回は、う~ん。ちょっとまだよく分かんないですね。あんま勝ちそうなイメージは無いです、正直。
――― 最後に、4位通過の 水城恵利 プロについてお聞かせ下さい。
[★土屋アナ] 水城プロは、はっきり言って派手なアガリを連発するっていうイメージが無くてですね。だいたいなんかこう「気配が静か~な感じ」で、だけど要所要所でアガる。アガると同時に変な振り込みはしないし、ツモアガリされた時も、そんなに大きな被害を受けていない。だから、男子でいうと藤崎忍者みたいな所がちょっとあるのかなと。
まぁ結局、予選道中、二度のトップを獲ったっていう、このあたりはやっぱりなんか「プロっぽいな」と、ある意味ね。派手はところは無いけれどもしっかり仕事はして、得点を重ねるっていう感じがしたので。こういう風に、冷静に局を進めていくと意外とダークホースで優勝の可能性が充分あると思うし。
こういうタイプの人がもし新しいチャンピオンに名を連ねると、また毛色の変わった人が出てくるっていう、そういう感じがしますね。
[●梶本プロ] 僕はそうですねぇ、水城はキャリアが、高宮よりはプロ歴は長いと思うんですけど、経験値がやっぱアキ・魚谷とは全然違うと思うんですよ。技の引き出しも割と少ないというか。まだまだの部分があるので。
丁寧なんですけど、その分、逆境になった時に、たぶんそれを受け入れてしまって、ズルズルという感じになるんで。2戦勝負で「反セオリックな手を出して勝つ」っていうのが、どこかであると思うんで。それができるかどうかが鍵ですよね。
長いリーグ戦で、先行させた時の安定感は全然ありますよ。先行有利のレースで守らせたら手堅いし無理もしないし、良いと思うんですけど。やっぱり、2戦勝負で特殊な状況になった時に臨機応変に対応できるのかっていう面はありますが。
でも、ここでもし勝ちきったら、大きな財産になって来年以降、女流モンドにとって欠かせない存在になるんじゃないでしょうか。ここは本人にとってもね、麻雀人生の大一番になるんじゃないですかね。
※ 土屋アナ・梶本プロ、濃いお話をありがとうございました! 個性的な4人での戦いは、どんな展開となるでしょうか。それぞれの持ち味が発揮された好ゲームに期待したいですね。
決勝の解説は、おなじみの馬場裕一プロ
決勝解説は、梶本プロに加えて、バビィこと 馬場裕一 プロが担当しています。
第12回女流モンド杯を制するのは、魚谷侑未・二階堂亜樹・高宮まり・水城恵利 プロの内、誰になるのか。皆様、最後までご注目ください!
[決勝進出者まとめ]
>> (1/3) 魚谷侑未・安田麻里菜・和久津晶・宮内こずえ プロの意気込み等
>> (2/3) 和泉由希子・愛内よしえ・二階堂瑠美・二階堂亜樹 プロの意気込み等
>> (3/3) 水瀬千尋・黒沢咲・水城恵利・高宮まり プロの意気込み等