麻雀忍者・藤崎智プロのインタビュー 第15回モンド杯

藤崎 智（ふじさき さとし） / 日本プロ麻雀連盟

――― モンド杯への意気込みを教えて下さい。

年齢的にもプロリーグではラストチャンスになるかもしれません。前回は見せ場すら作れなかったので頑張りたいです。

――― モンド杯は久しぶりの復帰ですが、今回出場５回目なんですね。

そうですね。過去に４回出させてもらってます。 （※第７回・９回・１０回・１１回に出場）

過去の人だったハズなんですが(笑)、モンド杯に復帰できて嬉しいです。

――― 予選第３戦の解説をやられて、土屋アナ・梶本プロとのやりとりはいかがでしたか？

いやぁ、前回も一緒にやらせて頂いたんで、懐かしかったですね。

――― 今回の対戦相手の印象はいかがですか？

皆、強いのは当たり前なんですけど、いろんな意味で元気が良いですね。攻撃的な人も多いですけど、受けもしっかりしてますね。

――― 麻雀の打ち筋について伺いたいんですが、自分はどんな雀風だと思いますか？ 最近変えた事、意識している事はありますか？

自分では「対応型」だと思っているのですが、周りの評価が「守備型」なので、最近はより守備的に意識してます。

――― 「対応型」をより具体的に言うと？

相手に合わせるっていう事ですね。相手が攻め屋でくる時は、自分は逆に守備的に行きますし。僕自体、打ち込みが少ないタイプでは無いんで、守備型だとは思ってなかったんですが。

――― 向こうが手数の少ないタイプだった場合は・・・。

その時は、少し自分のスピードを意識して打ちますし「相手の得意な土俵で戦わない」ようにするっていうんですかね。柔軟に対応する感じですね。

――― 藤崎プロは、"麻雀忍者"の愛称が有名ですが、その由来は？

これはモンドがきっかけなんですよ。前に出場させてもらったモンド杯で、萩原聖人さんが解説の時に「忍者、忍者」って言い出してから呼ばれるようになって。

ヒサトと一緒と出たときに、ヒサトが「僕はなんでもリーチですから」って言ったんで、そこは逆に言っといた方がいいかなと。「僕は全然リーチしないんで」って解説で言っちゃった手前(笑)、ヤミテンを多用したんですよね。

モンドさんのおかげで、忍者と呼ばれるようになりましたね。良い愛称をつけて頂いて感謝してます。今回、僕を応援してくれる方は、リーチリーチの殴り合いを観たいわけではないと思うので、意識して普段よりヤミテンを使いたいと思ってます。

――― あと、日本プロ麻雀連盟の鳳凰位のタイトルを獲られて、今年は自団体のリーグ戦には出場しない形になりましたが、麻雀への影響はありますか？

まぁ、普段アマチュアも含めて対局させて頂いて、麻雀を打つ回数が少ない訳ではないんですよ。でも、アマチュアの方と打つ場合は、勝つための勝負というよりも「相手に楽しんで頂く」ための勝負なので。

「真剣勝負」という場面では少し心配ではありますね。まぁ、１・２戦終えた感触は悪くないんで、まずは決勝進出に向けて頑張りたいと思います。

――― 最後に、応援してくれるファンの皆様にメッセージをお願いします！

久しぶりですが今回も忍者らしく頑張ります。相手も強いですが、応援よろしくお願いします。

今の時代にマッチしている麻雀の雀風では決して無いんですが、それほど競技プロの中では多くないスタイルの雀風なんで、きっとそういう打ち方が好きな方が応援してくれると思います。応援してくれる方の期待に応えられるように頑張りたいと思います！

▼ 予選初戦での土屋アナの紹介アナウンスと、対局前のコメント抜粋

『第７回モンド杯に初出場。過去４度出場するも優勝はなし。第３０期の鳳凰位決定戦で瀬戸熊を倒して鳳凰位に輝く。麻雀忍者といわれる男がモンドのタイトルも手に入れるのか、藤崎智！』

――― (土屋アナ) ごぶさたしておりますけども。

お久しぶりです。

――― (土屋アナ) 名人戦呼ばれる前に、こっちに出場して良かったですね！

そうですね、もうプロリーグの方は自分で引退かと思ってたんでね、まさかここに戻ってこれるとはね、思わなかったですけど。

――― (土屋アナ) 戻ってきたからには、自分の麻雀を見せるぞという気持ち、強いと思いますが。

そうですね。今回、ちょっと打撃系が揃ってますからね。まぁまぁ、こっそりいかないとしょうがないでしょうね、これね(笑)

――― (土屋アナ) やっぱり、自分の中でライバル視してるのは、自団体の後輩達ですか？

もうみんな強いですからね、まぁライバルってことは無いですけどね。後輩達の活躍はね、僕らも嬉しく見てますけども。

――― (土屋アナ) 分かりました。まずは初戦、肝心ですからね。

そうですね、はい、頑張ります。

予選は一人７半荘。藤崎プロはどんな麻雀を魅せてくれるでしょうか。皆様、最後までご注目ください！