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最終回!(第39回). [本章] Mリーグ編 ➇
[更新日:2024/07/30、公開日:2019/05/01]
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月刊「麻雀界」で連載されていた、バビィの新・「プロ論」。以下、「2019年4月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)
▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼
全ての人に感謝して…
昨年10月に開幕したMリーグも、ファイナルステージを迎えています。
本誌が出る4月には初代チャンピオンチームが決定。
優勝賞金5000万円、準優勝2000万円、3位1000万円というプロ麻雀界としては「破格」の賞金額も話題を呼びました。
▼ [補足] Mリーグ初年度は、赤坂ドリブンズが優勝しました!
【#麻雀 ニュース】
— AbemaTV麻雀ch(アベマTV) (@abema_mahjong) 2019年4月1日
初代王者は赤坂ドリブンズ!“おっさんずV”で賞金5000万円ゲット/麻雀・Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ|Abema 麻雀 TIMES #Mリーグ#園田賢 @sonodaken#村上淳 @zunzuntantan#鈴木たろう @SuzukiTaro_npmhttps://t.co/ze79QXxT5m
Mリーグが多大なる影響を与えたのはプロ麻雀界だけではありません。
積極的に麻雀と触れ合う著名な女性芸能人の方々の姿を、SNS 等で頻繁に見かけるようになったのです。
前回、僕はこう書き記しました。
パブリックビューイング会場での、彼女たちの「Mリーグ(プレーヤー)愛」には度肝を抜かれました。
選手入場でスクリーンに「推し」のプレーヤーが映るたびに、彼女たちの嬌声が会場内に響き渡るのです。
古い言葉でいえば「黄色い声」というやつですね。
自前で「推しプレーヤー」の応援グッズを作り、熱心に声援を送り続けるサポーターの皆さん。
麻雀プロの登場に「黄色い声」が飛び交うなどという、数年前では考えられない現象が、今、目の前で起きていたのです。
女性麻雀ファンの急増――いわゆる「Mリーグ効果」の最たるものがこれでしょう。
阿佐田哲也先生、小島武夫プロ、古川凱章プロが興した麻雀プロの世界。
あれから50年近く、麻雀業界関係者は「麻雀のイメージアップ」のために様々な努力を積み重ね、奔走してまいりました。
当時の目標、というか理想は、
① 企業のスポンサードを得る
② メジャーなメディアで報道される
③ 女性ファンを大幅に増やす
④ 国(省庁)や自治体に認知される
でした。
50年近い時間をかけて、少しずつ少しずつ理想に近づけていったのですが、Mリーグはわずか半年足らずで、これらのハードルをほぼクリアしてしまったのです。
Mリーグという言い方をしましたが、正確にはサイバーエージェント社長である藤田晋チェアマンの麻雀プロへのリスペクトと凄まじいパワー、そして驚嘆に値する行動力のおかげ以外の何ものでもありません。その数々の偉業は後世まで讃えられるべきものでしょう。
阿佐田哲也先生はなぜ「麻雀の神様」と呼ばれたか。
それは麻雀の達人だからでも麻雀放浪記の作者だからでもなく「プロ麻雀界」を創造されたからです。
その意味では、藤田チェアマンも新しい「プロ麻雀界」を創造された「麻雀の神様」であります。
50年の時を経て、新たな「神様」のもと、麻雀プロの世界がより発展していくことを心より願っています。
「プロ論」を書き始めたのは2011年でした。ニコ生で麻雀番組が配信され始め、映像対局がブームになりつつあった頃です。
ちょっと閉塞状態だったプロ麻雀界も、これで変わるかもしれないという思いを抱えて、僕は筆を執ったのであります(筆を執る、というのは古い表現でしたね。パソコンを起動させた、のほうがいいかな?)。
途中で休載し、新たにこの「新プロ論」にも取り組みました。
麻雀プロへの提言だけでなく、麻雀メディアへのアプローチも試みた連載だったのですが、Mリーグの発足に伴い、文章に迷いが生じてきたのです。
端的に申し上げると、Mリーグのあまりのスピード、あまりのスケールの大きさに「新プロ論」が付いていけなくなってしまったのですね。
50年かけて達成できなかったことを、わずか数ヶ月でクリアされたのですから、それも致し方ありません。
十代の頃からプロ麻雀界に携わってきた身としては、この劇的な変革を驚きと共に心から賞賛しております。
藤田晋チェアマン、Mリーグ機構の関係者の方々、栄えあるMリーガーの皆さんのこれからのご活動、ご活躍に期待しています。
そして僕は、僕の立場で、プロ麻雀界や麻雀業界、麻雀ファンの皆様に貢献できたらと考えている日々です。
2011年から休載を挟んで足かけ9年、僕の拙文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
「新プロ論」は今号をもって最終回とさせていただきます。
この連載を通じて、いろいろな関係者と知己を得、歴史を勉強できたことは、僕の宝物となりました。
「プロ論」の再開を促してくれた「雀龍.com」の小林様、連載を許してくれた「麻雀界」の高橋編集長には謝辞を申し上げます。
小林様、高橋編集長、ありがとうございました。
そして読者の皆様、もしかしたら三度目の「プロ論」でまたお会いできるかもしれません。
その日が訪れることを祈りつつ、筆を置かせて……いやパソコンを閉じさせていただきます。
今までありがとうございました!
(完)
▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲
・・・「麻雀の雀龍.com」でWEB連載をご覧頂いた皆様、どうもありがとうございました!
この連載は反響の大きく、海外サイトの『Riichi Mahjong Central』さんで 英語版「新プロ論」が一部掲載されてます。
全39回、最初から読むとかなり読み応えがあると思いますが、ぜひ、バックナンバーもチェックしてみて下さい。
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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2019年4月1日発売号に掲載された内容です。