第38回. [本章] Mリーグ編 ➆

第38回. [本章] ~ Mリーグ編 ~(バビィの新・「プロ論」)

[更新日:2019/04/01]

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月刊「麻雀界」で好評連載中のバビィの新・「プロ論」。以下、「2019年3月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)

▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼

プロ麻雀業界にとっての新たな年

プロ麻雀界に衝撃を与えたMリーグ。昨年10月に始まったレギュラーシーズン(全140試合)も、その全日程も終え、あとはファイナルシリーズ(全24試合)を残すのみとなりました。

決勝戦に進んだのは次の4チーム。

◆ EX 風林火山(テレビ朝日)
◆ 渋谷 ABEMAS(サイバーエージェント)
◆ KONAMI 麻雀格闘倶楽部(コナミアミューズメント)
◆ 赤坂ドリブンズ(博報堂DYメディアパートナーズ)

果たしてどのチームが初代のチャンピオンとなり、優勝賞金5千万円を手にするのでしょうか。さらなる白熱した闘牌に期待が寄せられています。

さて、レギュラーシーズンの最終日、僕はパブリックビューイングの会場に足を運びました。

ファイナルステージ進出チームを見届けるという目的の他に「オフィシャルサポーター」の皆さんの様子をチェックしたかったからであります。

オフィシャルサポーター制度は、Mリーグ機構が新たに仕掛けたファン拡大のための「戦略」です。

機構のホームページには、このように記されています。

M.LEAGUE のオフィシャルサポーター(入会費無料・年会費6500円)に入会すると、入会特典グッズのプレゼント、パブリックビューイングチケットの割引メルマガ配信のほか、ECサイトでの公式グッズ販売(2019年1月開始予定)など、様々な会員限定コンテンツをお楽しみいただけます。

実は既存のプロ団体にも、このような「ファンクラブ制度」的なものがあるのですが、Mリーグのオフィシャルサポーター制度は、それらとは別次元の存在に思えました。

細かい点は除くとして、既存のプロ団体のファンクラブとの最大の違いは、女性会員の圧倒的な多さでしょう。

パブリックビューイング会場での、彼女たちの「Mリーグ(プレーヤー)愛」には度肝を抜かれました。

選手入場でスクリーンに「推し」のプレーヤーが映るたびに、彼女たちの嬌声が会場内に響き渡るのです。

古い言葉でいえば「黄色い声」というやつですね。

自前で「推しプレーヤー」の応援グッズを作り、熱心に声援を送り続けるサポーターの皆さん。

麻雀プロの登場に「黄色い声」が飛び交うなどという、数年前では考えられない現象が、今、目の前で起きていたのです。アイドルのライブに来ているような錯覚さえ覚えてしまいました。

そう言えば、バレンタインデーの日に女性ファンからチョコレートを240個も貰ったというMリーガーもいたとのこと。

Mリーグが発足してわずか7ヶ月(公式戦が始まってからは4ヶ月)で、麻雀プロのイメージはガラリと変貌を遂げたのであります。

プロ麻雀界にとっては、喜ばしい状況であることは間違いありません。

しかし、Mリーグがこのような形で盛り上がれば盛り上がるほど、昔からプロ麻雀界と共に歩んできた麻雀メディア、あるいはMリーガーではない麻雀プロとの「温度差」みたいなものも、僕は感じたりするのです。

(Mリーグの盛り上がりは)麻雀番組が注目を浴びるコンテンツとなり、プロ雀士が憧れの職業のひとつとなり、プロ雀士という職業の社会的地位が向上することに寄与していると感じます

その一方で、無料モデルのAbemaTVというサービスが普及することで、視聴者からの視聴料収入によって運営している事業者が受ける影響は、かなり大きいものがあると懸念しております

古くから麻雀映像メディアに携わってきた方々の共通意見です。

彼らは、このようにも言っています。

互いに切磋琢磨し、より良いものを作っていこうという関係になるのか、逆に利害関係が発生し敵対関係になるのか、どうせなら互いに良い影響を与え合えるような関係を築いていければ良いなあ、と期待しているのですが……

また

AbemaTV では、トッププロの対局が無料で観れてしまうので、放送・DVDを問わず、お金を払って麻雀対局を観るという感覚がなくなってしまうのではないか、その事態を恐れている

と述べていた麻雀対局DVD制作関係者たちも、

各プロ団体や各放送局が、Mリーグに刺激を受けて、新しい企画やイベントなどを実施し、業界全体が盛り上がることを願っています

と期待の言葉を口にしておりました。

Mリーグを「核」とした、新たな麻雀業界が誕生するのか否か。

今年、2019年は、プロ麻雀界にとって「運命の年」となるかもしれません。

(つづく)

▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲

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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2019年3月1日発売号に掲載された内容です。

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