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土田浩翔プロ&井出洋介プロ「四神降臨 ~LEGEND」インタビュー
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土田浩翔プロ&井出洋介プロのお二人に、「四神降臨 ~LEGEND」対局直前の特別インタビューさせて頂きました!
※ インタビュー内容については、できる限りそのまま掲載していますが、読みやすさを考えて、 一部、質問順番の入れ替えなどの、構成をさせて頂いてます。ご了承ください。
※ 以下、インタビュアー(管理人):「 ―――」。土田浩翔プロ:(★土田プロ)、井出洋介プロ:(●井出プロ)と表記します。
対局に向けての、コンディション作りは?
――― 20時の対局まで、あと一時間となりましたが、コンデションはいかがでしょうか?
(●井出プロ)今日は体調は大丈夫です。特別悪くないと言うか、普通に大丈夫です。
(★土田プロ)良いですね。いつもの公式対局の前よりは、いい感じです。
――― いつも意識してされているのは、充分寝るとか、食べるとかですか?
(★土田プロ)自然です!
(●井出プロ)そう、自然体でしょうね。僕なんかいつも自然で。
(★土田プロ)意識すると逆に・・・。ギクシャクしちゃう。
(●井出プロ)変に肩に力が入っていると、かえって良くない気がしますね。それは、だんだん年を取るとそうなってきますね。
(★土田プロ)そうですね。
――― なるほど。経験が豊富だから。
(★土田プロ)いろんな所で、そう言う場面に遭遇しながら生きてきたっていう、有利さはあるかもしれません。
(●井出プロ)あと、若い頃、それこそ「対局だけに命かける」感じで、直前に調整してた事もあったんですけどね。だんだん忙しくなってくると、そんなこと言ってられないじゃないですか。日頃の仕事もあるし。そうすると「調整なんて言ってられない状態で、自分をコントロール」しなければいけない。
メジャーリーグのような、強行日程にも慣れないといけない。極論すると、前日にお付き合いのお酒を飲んでも平気なように、それでも大丈夫なようにしてきました。
――― 頼もしい。これは、期待できそうですね。
(●井出プロ)体調に関しては。・・・でも、心配が一個あるんですよ。最近、「3時まで起きてない」んですよ。
――― あぁ、対局開始が遅いんですよね。その点、土田プロは、解説でいつも・・・。
(●井出プロ)あっ、そうか。
(★土田プロ)いやいやいや、解説してても3回戦回ってくると「もぁぁ~」っとしてくるんで。口数は多分少なくなるよね、50代以上の人は。今日は、多井が解説やってくれるからバリバリだと思うけど・・・。
(●井出プロ)僕も「われめDEポン」やってる頃と違うからね。あの頃は、朝まで平気だったんだけれどねぇ。若かったから今よりも・・・。
(★土田プロ)やっぱり、50を超えると違いますよね。
(●井出プロ)ねぇ、ずいぶん違うでしょう。
(★土田プロ)50のなんかこう、転換期とは言うのは、経験してみないと僕も全然わからなかった。なってみると分かる。
体力づくりも大事
――― そうなんですね。朝がツライとかですか?
(★土田プロ)いろいろ身体に障害というか、タフさが消えていくというか・・・。
(●井出プロ)一層、自分で意識してコントロールしないとね。
(★土田プロ)井出さんはトレーニングしてますから。
(●井出プロ)50歳の誕生日に、スポーツジムに行くようにしたんです。階段やエスカレーターをね、それまでは、スイスイスイと抜いていった人間が、出来なくなって逆に、息ぜいぜいする。「あれなんだろう、おかしいじゃないの」って自覚したのが40の後半の方で「これはいかんなっ」と思って。
(★土田プロ)結構これ大事なんです、麻雀で。体力はとても大事だと思います。
(●井出プロ)集中力は・・・。体力が切れたら、集中力も切れるんじゃない?
(★土田プロ「思考の集中力」がやっぱり年とってくると切れがちになるので、それをず~っと維持させるには、体力がないと無理ですね。
(●井出プロ)「体力」「精神力」両方ないと。っていうのは感じますね。抜け落ちじゃんだよね、ふっと。それはこわいんだよね。
トッププロは、卓上で情報交換
(★土田プロ)でも、今日は井出さんが居るから安心なんです。麻雀する事に関しては。安心感のある人が入ってくれてるって良いですよね。「場に対しての信頼関係」が築きやすいと言うか。
(●井出プロ)なんて言うんだろ、以前からやってる麻雀のトーンと言うのかな、それがちゃんと共通項を持ってる部分があるから。
(★土田プロ)「裏づけの無い打牌」が無いんだよね。裏づけがあってくれるんで。
(●井出プロ)それなりに、良い意味で「情報交換できる」と言うのかな。
(★土田プロ)そうそうそう。その辺の呼吸がうまくなんか、合いそうな、気がするんですよね、今日はね。
――― お互いの対戦経験は何十回とあるんですよね?
(●井出プロ)なんだなんだといって昔からやっているし、最近もたまに(土田プロと)卓を囲むこともありますね。
――― 小倉プロ、渋川プロとの対戦は?
(●井出プロ)実は知らないんですよ、本当に。最初、(打ち筋などを)知るまでには時間使うわけですよね。
(★土田プロ)渋川君は無いですね、初めて。小倉君とはセットでやったことありますけど・・・。
――― 渋川プロは、鳴きを多用するイメージが有るんですが、そういう相手は慣れてるんでしょうか?
(★土田プロ)それは、まぁ昔から、昭和の時代からそういう人、一杯いましたから。
(●井出プロ)それだからと言って、何かと言う事ないですね、スタイル的に、何かと言うのは、ないですね。
(★土田プロ)そういうスタイルの人で、打ち手として生き残っている人はいますから。そういうタイプなんじゃないかと思いますがね。違ったら違ったで面白いかなと、思いますけど、打ってて。
(●井出プロ)「嫌だなぁ」なんて作るのが大嫌いで。嫌だなと作った瞬間、自分が弱くなるからね。打ち手としてはそんな事、全く考えずに、考えない様して来て何十年も経ったら全くそんな事無くなった言うのがあるんですよね。今は、「起家嫌い」とか「ラス親嫌い」とか、そう言うのが一切無いんですよ。
――― いろいろと貴重な話、ありがとうございました!
(★土田プロ)ありがとうございました。
(●井出プロ) ありがとうございました。
・・・ インタビューを振り返って。最も感じたのは、「大人の余裕」。やはり、数々のタイトル戦や、麻雀番組の解説など「経験豊富」な所から、プロ雀士としてだけでなく、大人としての余裕がにじみ出てる感じがしました。
お二人とも、話し方もゆったりと落ち着きがあって、思わず引き込まれました。土田プロや、井出プロを見て、麻雀を好きになった自分としては、貴重な経験ができて嬉しかったです。個人的なオススメ著書を挙げさせて頂くと、
土田プロの本ですと、処女作を大幅に加筆して、文庫化された作品、『土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論』。かなり独特なので真似できない所も多いですが、「こんな事まで考えてるのか」と楽しめる一冊です。
井出プロは、戦術書や入門書がたくさん出てますが、2003年発売のエッセイ風著書『勝負論 勝機を呼べる人、呼べない人』をオススメしたいと思います。また、麻雀専門誌の『麻雀界』での連載「井出洋介の半生記 ~東大卒社会派雀士が描き続けた麻雀の理想郷」も注目の内容です。
今回のインタビュー内容は、麻雀プロや、他業種のプロの方にも参考になる箇所が多いのでは無いでしょうか。それにしても、鳴きを多用する打ち手が、昭和の時代から多くいたとは、知りませんでした。
さて、小倉プロ・渋川プロにも、対局直前のインタビューをさせて頂いたので、こちらもご覧ください~。
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