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第22回. [本章] 麻雀メディア編 序文
[更新日:2024/07/30、公開日:2017/12/01]
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月刊「麻雀界」で連載されていた、バビィの新・「プロ論」。以下、「2017年11月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)
▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼
麻雀界とメディアとのつながり
麻雀とマスメディア(以下、メディア)の関係は深い。
なぜなら、麻雀はメディアによって育くまれたといっても過言ではないからです。
もちろん麻雀に限らず、囲碁や将棋といったゲーム、野球、サッカー、バレーといったスポーツ、その他「競技」と名の付くもの全て、メディアによって知らしめられ、認知度が高められてきた歴史があります。
しかし、それらの競技と麻雀は、明らかに一線を画す。
他の競技は、まず団体(組織)有りきでメディアとの関係がスタートしますが、麻雀は最初から単体で取り扱われ、メディアの注目や関心を惹いたのです。
昭和4年、日本初のアマチュア麻雀団体・日本麻雀連盟の設立も、中心人物は作家であり文藝春秋社の社長でもあった菊池寛氏でした(出版メディア)。
戦後、現在のリーチ麻雀のルールをまとめ、世に出したのが報知新聞社の「報知ルール」でした(新聞メディア)。
麻雀の映像対局を企画し放送したのは大橋巨泉氏と日本テレビのスタッフたちでした(テレビメディア)。
麻雀そのものが、メディア関係者たちによってクローズアップされる存在だったのです。
昭和40年代に始まった麻雀ブームも、大きな後ろ盾となったのは文壇でありました。
近代麻雀、プロ麻雀といった専門誌も、主導したのは出版人であり、麻雀業界関係者ではなかったのです。
さらに、その出版人たちが「麻雀プロ」を創りあげていく。
こうしたメディアの支えがあったからこそ、現在の麻雀プロの世界があると言っても差し支えないでしょう。
これまでは、主に出版、新聞といった「紙メディア」が、麻雀を育んできてくれました。
テレビは、残念ながらスポンサーという壁があり、なかなか放送されませんでした。
原因は麻雀の持つイメーシ。
ところが、ここ最近、テレビメディアが一気に麻雀を取り上げるようになったのです。
対局やバラエティ、果てはドラマまで。
さらに麻雀映画が劇場公開されるようにもなりました。ここで改めてまとめておきましょう。
[地上波]
■TBS
ドラマ「咲-Saki-」
ドラマ「咲-Saki- 阿知賀編」
■テレビ朝日
ドラマ「やすらぎの郷」
■テレビ東京
ドラマ「銀と金」
【注】「やすらぎの郷」と「銀と金」は麻雀主体のドラマではありませんが、重要なシーンとして多く扱われました。
[BS]
■スカパー
ドラマ「アカギ」
ドラマ「アカギ2」
[CS]
■フジテレビ
「芸能界麻雀最強位決定戦 THE われめDEポン」
「麻雀最極決定戦!サバイバルバトル 極雀」他
■TBS
「麻雀ガチバトル!トップ目とったんで!」
■テレビ朝日
「麻雀オールスター」
「てんパイクイーン」他
■日本テレビ
「日テレプラス杯」
「しばられヴィーナス決定戦」他
■MONDOTV
「MONDO 麻雀プロリーグ」
「麻雀バトルロイヤル」他
■エンタメ~テレ
「天空麻雀」
「Lady's麻雀グランプリ」他
■V☆パラダイス
「八局麻雀」他
[劇場公開映画]
◆「咲-Saki-」
◆「女流闘牌伝アキ-aki-」
◆「咲-Saki- 阿知賀編」
ここではまだ記せませんが、麻雀番組や麻雀映画の企画がこれからも控えているのです。
このテレビや映画といった「映像メディア」の麻雀に対する激変ぶりは何なのでしょう。
と同時に陰りが見えてきた「紙メディア」。
次回からは、麻雀メディア新時代と、麻雀プロとの関わりについて述べていく予定です。
(つづく)
▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲
▼ 上記は、月刊「麻雀界」2017年11月1日発売号に掲載された内容です。