第28回. [本章] 麻雀メディア編 ➆

第28回. [本章] ~ 麻雀メディア編 ~(バビィの新・「プロ論」)

[更新日:2018/06/02(全文掲載)、公開日:2018/05/01]

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月刊「麻雀界」で好評連載中のバビィの新・「プロ論」。以下、「2018年5月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)

▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼

有料チャンネルの今後の進退

ニコニコ生放送(以下、ニコ生)の麻雀配信で、初めて課金システムを導入したのが「梶やんチャンネル」。

MONDO TV「麻雀プロリーグ」の解説者でおなじみ、梶本琢程さんがパーソナリティーを務める麻雀番組でした。

開局当初、いかに放送回数を増やすか、無料放送と有料放送との差別化をどう図るか、といったことに腐心した梶本さんは、生配信の他に「何切る」「麻雀雑学記事」「戦術講座」などブログ記事を更新しまくったそうです。その努力の甲斐あって、最終的には700人を超える会員が集まり、月10万円ぐらいの収入を得るに至りました。

この月収に関しては、ご本人曰く、

 

梶本:ただ、費やした時間・労力も大きかったので時給換算すると相当安かったと思います(苦笑)

とは言え、梶本さんが切り拓いた「課金システム導入」は、その後のニコ生麻雀チャンネルに大きな影響を与えたことは確かです。

改めて、梶本さんにお話をお聞きしました。

――月日が経ち、改めて俯瞰して見て、課金システム導入の良かった面、反省点、改良点などがあったら教えてください。

梶本:チャンネル登録者からお金をもらってやっているので、「どういう番組がいいか」「どんなゲストが喜ばれるか」「会員数が増減する理由は何か」に対し、ものすごく敏感になれました。

お金を払う側が何を求めているか」「どういうことをやると嫌がられるか(退会されてしまう)」が分かるのも大きかったと思います。一方で、商業主義的な番組に走って失敗したことも多かったです。麻雀プロとしての商品価値を下げるような「バラエティに走りすぎた内容」の番組も多々あったと思うので…

そのあたりの線引きはやっているうちに学びました。

――MONDO 麻雀チャンネル、麻雀スリアロチャンネル、日本プロ麻雀連盟チャンネル等々、課金システムを導入している麻雀チャンネルが増えてきましたが、それらの麻雀番組に対する感想、あるいは心配面などがありましたら、お聞かせください。

梶本:雀荘グループ・企業・プロ団体が運営しているチャンネルは、携わる麻雀プロの数がかなり多い。

「梶やんチャンネル」とは全然スケールが違いますし、いわゆる対局をメインにした番組を構成できるのは、正直羨ましかったです。

ただ、対局の生放送や動画を有料で見るという時代は徐々に廃れつつあるのではないでしょうか?

今はAbemaTVやYouTubeのように無料でスマホから視聴できるようなシステムに移行しつつありますから、有料チャンネルの運営自体が苦しくなるのは仕方ない状況とも言えます。

「有料会員の会費を収益のメインにする」という時代は終焉を迎えているような気がしてなりません。

――なるほど。梶本さんとしては、今後ニコ生有料チャンネルはどの方向に向かうのがよいとお考えですか?

梶本:大きな組織がチャンネルを運営する場合、YouTubeのような広告収入の方向へシフトするか、あるいは収益を断念し宣伝告知のツールとして活用するのがいいかなあ、と思っています。

ただ、個人で運営する形式であれば、熱心なファンが継続的に会費を払い続けてくれる可能性はありますね。

個人チャンネルの場合ですと、出来ることも限られますが、その分、有料会員のリクエストにも応えやすいという「小回り」が利くのが特色となります。

いずれにせよ、今、収益を上げるやり方が数年後に続くとは思わないほうがいいです。常にアンテナを伸ばし情報収集を行い、既存の収益の形がどうなるかをシミュレーションし、ベストな形を模索していくべきではないでしょうか。

ちなみにニコ生の有料麻雀チャンネルを調べてみると、想像以上にたくさんあって驚きました。

その全てを列挙するスペースはありませんので、代表的なチャンネルを月額料金と共に、いくつかご紹介しておきましょう。

MONDO麻雀チャンネル(提供:ターナージャパン株式会社)月額:\864 (税込)

麻雀スリアロチャンネル(提供:株式会社スリーアローズコミュニケーションズ)月額:\864(税込)

日本プロ麻雀連盟チャンネル(提供:日本プロ麻雀連盟)月額:\540 (税込)

麻雀最強戦チャンネル(提供:株式会社竹書房)月額:\864(税込)

雀サクッTV(提供:有限会社気楽亭 雀サクッ事務局)月額:\324 (税込)

エンタメーテレ 天空麻雀チャンネル(提供:名古屋テレビネクスト株式会社)月額:\864(税込)

姫ロンチャンネル(提供:株式会社レステック)月額:\540 (税込)

TFチャンネル(提供:有限会社麻雀さかえ)月額:\540(税込)

(つづく)

▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲

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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2018年5月1日発売号に掲載された内容です。

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