第29回. [本章] 麻雀メディア編 ➇

第29回. [本章] ~ 麻雀メディア編 ~(バビィの新・「プロ論」)

[更新日:2018/07/02(全文掲載)、公開日:2018/06/02]

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月刊「麻雀界」で好評連載中のバビィの新・「プロ論」。以下、「2018年6月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)

▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼

課金システム導入の理由

想像以上に多かった有料麻雀番組(チャンネル)。

提供元も放送局出版社麻雀荘プロ団体麻雀ポータルサイト芸能事務所個人etc…と多岐に渡っています。その料金(月会費)も300円~1,000円とまちまち。

様々な麻雀関連の番組が毎日のように配信され、「観る将」ならぬ「観る雀」層を拡大させました。

しかしここに来て、麻雀有料番組に関する懸念の声が囁かれています。

麻雀配信に初めて課金システムを導入した梶本琢程さんは、前回このように語っておりました。

梶本:対局の生放送や動画を有料で見るという時代は徐々に廃れつつあるのではないか? 今はAbemaTVやYouTubeのように、無料でスマホから視聴できるシステムに移行しつつあるので、有料会員の会費を収益のメインにするという時代は終焉を迎えているような気がしてならない。

最初は無料が当たり前だった麻雀配信。それが経費捻出、あるいはビジネス的展開を目的に、次々と課金システムが導入された。

そして現在、行き詰まりを見せつつある。そこで、麻雀有料番組では最安値である「雀サクッTV」の楠田重頼社長にお話をうかがってきました。

「雀サクッ」さん自体は、もともと麻雀荘検索サイトを運営している会社。

広告効果やクライアントへのサービスとして、最初は無料で麻雀番組を配信していたのです。

それが、なぜ有料化に踏み切ったのか。

――「雀サクッTV」を課金システムにしようとしたきっかけは何でしょうか。

楠田:やはり、有料放送と無料放送では画質が大きく違う、ということが課金システムに移行した大きな理由ですね。

初期の「雀サクッTV」は無料配信で始まったのですが、他の有料チャンネルと見比べられることも多く、見づらい、画質が悪い、といったコメントを毎回のように視聴者から指摘されていました。

当時のニコ生では、画質を上げるために課金システムを導入せざるを得なかった、といったほうが正しいかもしれません。

麻雀配信が一気に「有料化」の流れになった背景のひとつがこれだと思われます。

ニコニコ生放送さんの技術的経費なのか営業的戦略なのか、その両方なのかわかりませんが、課金システムにすると画質が向上したのです。

「雀サクッ」さんのように、麻雀ファンやクライアントのために麻雀配信を始めたところは、必然的に有料化に踏み切らざるを得ません。

――料金の設定はどう決められたのでしょうか。

楠田:たしかニコ生の有料放送の設定金額の下限が決められていたので、下限料金(月324円)に合わせただけだったと思います。

あくまでも麻雀ファンやクライアントへのサービスとしての麻雀配信なのですから、料金設定はそうなることでしょう。

楠田社長に、さらにお話をお聞きしました。

――課金システム導入を発表してからの反応(ユーザー、クライアント、麻雀業界etc…)はどうでしたでしょうか。

楠田:やはり画質が格段に上がったことで、ユーザーは納得されていましたし、評価も上々になったと思います。

ただ、クライアントや麻雀業界に関しては、そういったシステムの変更に興味を持たれた方は周りには少なかったですね。

――課金システムへの移行を決めた際、目標やお手本となった麻雀番組はありましたか?

楠田:画質を良くするために課金システムを導入しただけですから、有料化にしたからという理由で他の番組を目標にしたりお手本にするようなことはなかったですね。

ただ、当時ニコ生で放送されていた麻雀番組は、少しでも目を通すようにはしていました。

ニコ生公式放送で流れる麻雀番組は「麻雀を放送する」という意味ではものすごく参考になりましたので。

――その参考に関して、何か具体的な例とかありますか?

楠田:たとえば天カメ(天井カメラ)、4人の手牌を映すカメラ、そして解説席のカメラで計6台のカメラから始まったのですが、対局者の表情まで映そうとすると各々のカメラに1人ずつカメラマンが必要になります。

少人数のうちの会社では、それだけの人員を用意するのは困難なので、カメラの台数を増やしてスイッチャーですべてをこなすように工夫することにしました。対局者の表情を映すために、麻雀卓まわりに8台のカメラを設置するという案は、おそらくうちが最初だと思います。

(つづく)

▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲

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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2018年6月1日発売号に掲載された内容です。

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