第33回. [本章] Mリーグ編 ➁

第33回. [本章] ~ Mリーグ編 ~(バビィの新・「プロ論」)

[更新日:2018/11/10(全文掲載)、公開日:2018/10/05]

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月刊「麻雀界」で好評連載中のバビィの新・「プロ論」。以下、「2018年10月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)

▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼

競技としての麻雀の認知力

本誌が発売される10月1日は「Mリーグ」が開幕する日です。

Mリーガーの選手たちは9月上旬に所属チームとの契約を済ませており、試合日程も発表されました。

まず今月(10月)から来年2月までの5か月間、参加7チームがそれぞれ80試合を戦います。毎週月・火・木・金の午後七時から半荘2回の対局をAbemaTVで生中継。そして上位4チームが優勝決定戦へ進出。

そこでは24試合が行なわれ優勝チームを決定するというシステムです。

注目すべきは「パブリックビューイング」の開設でしょう。

(Mリーグの)ホームページによると、

一般のファンが楽しめるパブリックビューイングについては、19日間で開催。

約150人収容の会場で、毎試合Mリーガーによる生解説と共に対戦を楽しめるほか、試合終了後には、当日出場した選手が駆けつけるファンミーティングイベントなども予定されている

とのこと。

チケット代は1ドリンク付きで四千円。このお値段でパブリックビューイングの会場にどれくらいのファンを集められるのか。

Mリーグの将来を占う意味でも、その結果が気になるところであります。

さて、前号の続きです。

Mリーグと同じく、今年の10月からリーグ戦が始まる卓球の「一般社団法人Tリーグ」。

卓球専門メディアの「ラリーズ」さんが、Tリーグと比較してのMリーグを検証されていました。

とても興味深い内容だったので、その一部を引用させていただきます。

サイバーエージェントが得意とする「メディア戦略」でも藤田氏の手腕が発揮されている。要するに「ド派手」なのである。例えば「Mリーグ」の発表以前からAbemaTVでは大掛かりな麻雀特番を企画してきた。

「負けたら坊主になる麻雀大会」その名も「坊主麻雀」などユニークな麻雀番組を次々と作るだけでなく、「麻雀専門チャンネル」を設け「麻雀を観戦する」というカルチャーを作ってきた

本当にご指摘の通りで、麻雀専門チャンネルを開設して「観る雀」というジャンルを創り上げた功績は計り知れないものがあります。もし、これが「Mリーグ」を見据えての布石だったとしたら、驚愕の戦略だと言わざるを得ません。

さらには発表直後には大々的に選手のドラフト会議を開催し、俳優の萩原聖人氏がプロチームに参戦するなど「話題作り」においてはさすがという他ない。

おそらく麻雀業界内部の人材であればここまで大きな話題にはならなかったはずだ。

そして最も強力な「外部人材」の登用が川淵三郎氏だ。(中略)いわば『プロリーグ立ち上げ請負人』であり各界に顔の効く最強の助っ人だ。藤田氏と川淵氏の外部人材タッグで一気に既存の業界のしがらみに縛られることなく垂直立ち上げを目指そうとするのはいかにもIT企業らしいアプローチだ

俳優の萩原聖人氏のMリーグ入りはマスコミを騒がせました。

ドラフト翌日のスポーツ紙は全紙に「Mリーグ」の文字が踊り、大きく紙面を割いたところも何紙かあったほどです。テレビの情報番組でも、いくつか「Mリーグ」が取り上げられました。

萩原聖人氏のネームバリューがなかったら、ここまで話題にされなかっただろうと言ってもいいでしょう。そして「ラリーズ」さんは「Mリーグ」に対して、このような提言をされています。

(Tリーグと比べて)一番大きいのが競技イメージの違いである。

今後「Mリーグ」が戦わなければならないのは「麻雀=賭け事」というダーティーなイメージだ。

賭けマージャンをした選手は「除名処分」にするとMリーグ代表理事の藤田普氏(サイバーエージェント創業者)は明言している。卓球が「健康で健全なスポーツ」という認知がされているのと比べればこの差は大きい

※以上、「ラリーズ」さんより抜粋、引用

Mリーグが掲げる「ゼロギャンブル宣言」。これに関しては、本誌「麻雀界」の高橋常行編集長も、Twitterでこのようにつぶやいています。

▼ 参考:「東洋経済オンライン」の対談

麻雀業界とプロ麻雀界を取り巻く、複雑かつナイーブな問題。

Mリーグの発足は、業界特有の「体質」への問題提議となりました。

果たしてこの先、どういう展開を迎えていくのか…

(つづく)

▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲

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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2018年10月1日発売号に掲載された内容です。

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