第35回. [本章] Mリーグ編 ➃

第35回. [本章] ~ Mリーグ編 ~(バビィの新・「プロ論」)

[更新日:2019/01/07(全文掲載)、公開日:2018/12/06]

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月刊「麻雀界」で好評連載中のバビィの新・「プロ論」。以下、「2018年12月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)

▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼

Mリーグがもたらす麻雀界の未来

早くも12月を迎えました。

2018年は僕にとってもプロ麻雀界にとっても激動の一年となりました。

ミスター麻雀・小島武夫プロの逝去Mリーグの発足。これから麻雀プロの世界は大きく変わろうとしている。

その「変革」の第一歩が、Mリーグの掲げる「ノーギャンブル宣言」でした。

今まで麻雀荘と「持ちつ持たれつ」で良好な関係を築いてきたプロ団体側は、これまでの方針や姿勢の見直しを迫られることになったのです。プロ団体側にとっての「見直し」はそれだけではありません。

AbemaTVのニュース番組「Abema Prime」に藤田社長が出演し、Mリーグ設立に対し「本当はフルで8チームM2リーグという下部リーグで入れ替え戦を戦い、将来的にはシニアリーグプロリーグ地方大会、という風に麻雀の文化を広めていきたい」と発言しました。そうなると、プロ団体側は一刻の猶予もないかもしれません。

Mリーグ側に多くのリーグが増え、たっぷりとプロ選手が流出することにでもなれば、プロ団体は単なるMリーグへの人材供給基地となり、いわば「ジム」や「道場」としての役割でしか存在できなくなります。

これは元近代麻雀の編集者で、プロ麻雀界ウォッチャーとしても知られている秋義紀氏の指摘です。

>> 秋さんのブログ記事「Mリーグ」は誰のための機構なのか?

毎週四日AbemaTVでライブ対局が観戦できるMリーグ。パブリックビューイングは満席状態が続く盛況。

さらに、毎週日曜日にはAbemaNewsチャンネルで「熱闘!Mリーグ」が生配信されている。

この番組は、爆笑問題の田中裕二さんがMCを務め、毎回麻雀好き芸能人を招いて一週間の試合のダイジェストやMリーガーの密着取材を行なうなど、かなりゴージャスな構成になっています。

Mリーグから入った新たな麻雀ファンの人たちは、毎週四日の対局と「熱闘!Mリーグ」を視て、Mリーガーこそ「麻雀プロ」という認識を持つようになることは間違いないでしょう。

このままだと「Mリーガー」と「それ以外の麻雀プロ」という区分けが起きる可能性が出てくる。

いや、もうすでに始まっているかもしれません。

そうなると〈プロ団体は単なるMリーグへの人材供給基地となり、いわば「ジム」や「道場」としての役割でしか存在できなくなる〉という秋義紀氏の指摘は、案外的を射ているじゃないかとも思えるのです。

Mリーガーではない麻雀プロの皆さんにお話を聞いてまいりました。

本来なら個別に一問一答で記したいところですが、皆さんにはそれぞれの「立場」があるため、ここでは名前を伏せ、意見をまとめた形で掲載させていただきます。

――Mリーグの発足に関して

「素晴らしい」「理想が実現した」「まさか大企業がスポンサーになるとは」「藤田さんは凄い」「このままずっと続いてほしい」

――Mリーガーに関して

「羨ましい」「指名されたかった」「選ばれなくて悔しい」「麻雀やプロのイメージを高めるためにも頑張ってほしい」「来年こそMリーガーを目指す」

――ノーギャンブル宣言に関して

「仕事上困る」「練習場所がなくなった」「これからの麻雀界のためにもそうあるべきだ」「お世話になっている方々との関係に悩む」「いきなりではなく徐々にできなかったのか」

他に地方在住の麻雀プロの方にも聞きました。

――Mリーグに関して

「選ばれたい」「東京のプロが羨ましい」「上京したくても、現状の人間関係や生活上の問題で難しい」「地方でもMリーグを作ってほしい」

多くのプロがMリーグへの憧れやMリーガーへの羨望を口にしていました。

まあ、当然と言えば当然すぎる意見や感想でしたね。

前出の秋義紀氏は、自身のブログでこう綴っています。

Mリーグは、動きの鈍いプロ団体に見切りをつけ、藤田社長が麻雀界へ突きつけてきた一つの「回答」です。

あの発足の記者会見のステージに、プロ団体側の代表は上がろうにも上がれなかったのです。

SNSで藤田社長へ感謝や歓迎の意を述べていた麻雀プロ側の皆さんは、そのことに気づいていたのでしょうか?

本当にMリーグは、麻雀業界が一丸となってぶつかり、勝ち取った成果なのでしょうか…?

来年、2019年、プロ麻雀界にはどんな変化が、またプロ団体側にはどんな事態が待ち受けているのか。

僕は僕の「立場」で見届けていきたいと思っております。

(つづく)

▲▲▲ ここまで馬場プロの連載より ▲▲▲

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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2018年12月1日発売号に掲載された内容です。

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