当サイトのリンクは「広告を含む」ものがあります。
サイバーエージェント vs クレディセゾン - 麻雀企業対抗戦!
[更新日:2015/06/23]
厳正な「競技麻雀ルール」のもとに、企業での団体戦が行われる「麻雀企業対抗戦」。2015年6月13日に第4戦の「サイバーエージェント vs クレディセゾン」戦が開催されました。
※ 企業対抗戦の概要や、ルールの詳細は、麻雀企業対抗戦 特集コーナーTOPを参照して下さい。前回までは、サイバーエージェント VS 博報堂 (1戦目)、DeNA (2戦目)、三越伊勢丹ホールディングス (3戦目)戦が開催。サイバーエージェントが3連勝しています。
今回の結果は、日刊スポーツに掲載されている通り、接戦を制して クレディセゾンが勝利。サイバーエージェントは4戦目にして初黒星となりました。
サイバーエージェント対抗戦クレディセゾンに初黒星 - 麻雀ニュース : ニッカンアミューズメント http://t.co/fjonKJihdE
— 麻雀の雀龍.com管理人 (@Jan_Ryu) 2015, 6月 16
若手雀士の多いサイバーエージェントチームに対して、ベテラン雀士ぞろいのクレディセゾンチーム。企業対抗戦終了後には、親睦の懇親会も開催。世代や業種も越えて、懇親会も大いに盛り上がっていました。
クレディセゾン林野宏社長 麻雀インタビュー
大将戦で、藤田社長を抑えて見事トップを獲った、林野(りんの)社長に「藤田社長との出会い」や「麻雀の面白さ」などを伺いました。
※ 以下、クレディセゾン林野社長は [★林野] と表記します。
――― まず、藤田社長との出会いは、どんなきっかけだったんでしょうか?
[★林野] 最近、「月刊・麻雀界」のインタビューでも語ったんですけど、「日経ビジネスアソシエ」という雑誌で、藤田社長が連載を書いてましてね。そこに「社内の麻雀大会で負けたことがない」という記事が書かれていて、それを読んだ家内が「勝負してみたら」って話しになって、さっそく翌朝一番で電話してみたんです。
>> 「麻雀界」No.50(2015年5月発売)にインタビューが掲載!
――― おぉ、積極的で素晴らしいですね。
[★林野] 藤田さんは人柄が良くてね、断らないで付き合ってくれて、そこからお付き合いが始まってますね。IT業界ってめまぐるしく変遷するのに、その変遷に対応しているのも、経営者として前から凄いなと思ってたんですよ。
今日はなんとか勝ちましたけど、藤田さん、麻雀も本当に強いですしね。
>> 『BQ?次代を生き抜く新しい能力?』をAmazonでチェック
※ 著書の『BQ』の巻末には、藤田社長との対談が20ページほど掲載されています。
(主な対談内容)わかりやすい競争のルールがなくなった ・ 仕事は最後の0.5%で決まる ・ どうすれば感性を磨けるのか ・ BQを伸ばすのは経験・ 会社で働くといくこと ・ グローバルな時代に求められるもの・ ホワイトカラー受難の時代が来る
――― 林野社長は、麻雀歴は60年以上なんですか!?
[★林野] そうですね。子供の頃に、麻雀を覚えた時は、まだアルシーアル麻雀。リーチも無くてね、その頃は、鳴き麻雀が全盛でしたよ。
その後、現在のリーチ麻雀の元になった「報知ルール」というのができましてね、「リーチの概念が出来た」っていうのが、麻雀を変えましたね。これで、皆、鳴かなくなった。
それから、割れ目とか、赤ドラが出てきたでしょ。鳴いても高くなる事が増えたから、最近は、また鳴く人が増えてきましたね。
――― リーチが無い時代も体験されているのは凄い。今日は接戦での勝利でしたけども、勝負のポイントはどの辺りにあったと思いますか?
[★林野] 1回戦でね、絶好調だった生沼さん。彼女を2回戦目で止めたのが大きかったですね。私は1回戦目は出ないで、「今日は誰が一番ツイてるか」観察してたんだけども、2回戦目で同卓した彼女をマークしてました。
私は、ツイてる人の親はすぐ蹴っちゃうんですよ。一番ツイてた彼女からツキを奪ったのが大きかったですね。
――― おぉ、そういう考え方なんですね。林野社長の考える、麻雀の面白さとは?
[★林野] 最近は、確率重視のデジタル麻雀が流行っているようですけどね、やっぱり「ツキの流れ」を感じれるのが面白いですね。もちろん、確率論などの基礎理論がないのはダメですが。
手積みでやろうと全自動卓でやろうと「なんでツイている時は、こんなツクんだろう」ってね。これは理屈じゃないんですよね、それを感じれるかどうか、「感性」なんですよね。
今日も紙一重の勝負でね、勝負のアヤが何度も移り変わってたでしょ。オーラスも、皆が押してたから最後は「当たり牌、掴むか掴まないか」どうかじゃないですか。麻雀はツキの奪い合いみたいなゲームで、理屈じゃないんですよね。
※ 著書の『運とツキの法則』には、麻雀に関する記述も少しあり。下記のような、含蓄ある言葉が満載の本です。
この世の中には運とツキというのもが万有引力のように存在し、国家、企業、家族、個人もその原理からは逃れることはできません。(P5)
私はよく、「一流と二流の差は、自分の成功イメージを持つか、持たないか」だといっています。(P33)
私に運とツキをもたらした発想の根本は、「顧客の立場になった場合、何が欲しいのか」を考え続けることでした。「顧客目線」ということです。(P49)
アートを体験するなど、美術、音楽、演劇にふれて感動すること。それも感性を磨くことになります。山、海、旅行を楽しむのも素晴らしい経験です。(P100)
人生は長いようで短い。そこでプロフェッショナルとして生きるなら、得意なフィールドで活躍すべきです。自分が夢中になれて、情熱を傾けられる仕事に就けばよい。(P132)
――― 最後に、麻雀への想いを聞かせて下さい。
[★林野] 花札の次に悪いみたいにね、ダメな遊びのように言われてるじゃ無いですか。でもね、麻雀、本当に奥が深くて面白いじゃないですか。他の遊びよりもはるかに。
「社会にある偏見を破壊したい」っていうのを藤田さんがやってくれてるんですね、私も、経済界にもっと麻雀を流行らせてね。もっと麻雀の良さが認知されるようにね、微力ながら力になれれば嬉しいですね。
対戦前には、クレディセゾンの出場メンバーに「なるべく平常心で臨む」「ツキのぐあいをみて強気に!!」「相手の方が若いので緊張する筈である」などの10ヶ条を伝えたという林野社長。勝負に賭ける強い意気込みを感じました。
インタビューを終えて
林野社長にお話を伺った印象としては、非常に「感性が豊か」で、70歳を越えられているのに若々しいなと感じました。楽しそうに麻雀をやられている姿も印象的でした。
「運やツキと言った、目に見えないものも重視する」事は、確率や理屈を重視するデジタル雀士の方には受け入れられない方も多いかと思いますが、個人的には、大いに共感しました。
著書の『運とツキの法則』や『BQ』には、「感性を磨く」「情熱を持つ」事の大切さが書かれていて、仕事や人生に役立つ内容です。麻雀ファンの皆さんもぜひご一読下さい。
▼ クレディセゾンチームの皆さんは、社長・常務・海外事業部長など、お偉いさんがズラリ。
上場企業の役員の方だと、「株主の目を気にして、麻雀好きを公言しない」方も多い中、取材を受けて頂いてありがたい限りです。社内に、まだまだ麻雀が強い方がいらっしゃるそうで、サイバーエージェント戦以外にもまた団体戦をしたいとの事でした。
今よりもっと 麻雀がイメージアップして、経済界・芸能界・スポーツ界などの方々も気軽に「麻雀が好き」と公言できる状態になって欲しいですね!
麻雀企業対抗戦は、今後も有名企業同士の対戦が予定されてますので、引き続きご注目ください。
次戦は、ニコニコ生放送の「日本プロ麻雀連盟チャンネル」で、生放送され、盛り上がりました。結果は、スターティアが勝利。サイバーエージェントは、クレディセゾン戦に続いて連敗となりました。
サイバーエージェント 大将 "現最強位" 藤田晋社長
スターティア 大将 "現十段位" 櫻井秀樹プロ
【実況】古橋崇志プロ
【解説】梶本琢程プロ・張敏賢プロ
なお、林野社長は、2014年11月にニコ生で放送された、『麻雀最強戦 エキシビジョンマッチ 日本トップ経営者頂上決戦』にもご出演。TSUTAYAやGEOなどで、レンタル版もあるので、こちらもチェックしてみて下さい。
>> 『麻雀最強戦 日本トップ経営者頂上決戦』をAmazonでチェック